柳都新潟・古町花街イベント
引っ越してすぐの頃に小澤別邸さんか北方別館さんかどちらかですすめられたイベント、チラシを拝見してすぐに申し込みをしてましたんですが、ようやく当日がやってきました。
柳都新潟・古町花街イベント
体感和の文化で味わう古町
新潟大学都市計画研究室のイベントで、芸妓さんのお稽古見学に芸妓さんによるお点前と新潟大学の先生の説明付き建物見学、たっぷり2時間半です。
受付をすませて、第一部「お稽古場見学と古町芸妓の舞」開始時間までパネルをみて新潟の花街(かがい)の歴史と計画などを学びます。
開会の挨拶とプログラムの説明を聞いた後、お三味のおっしょさんと芸妓さん2名(振袖さんの初音さんと和香さん)が入場。ものすんごい逆光なので画的にナニですが、雰囲気だけは解ってもらえると思います。
京都では芸妓(げいこ)さん、半人前の芸妓さんが舞妓(まいこ)さんで、まぁ関西ではこの呼び方が一般浸透しておりますが、東京では芸者(げいしゃ)さん、半玉(はんぎょく)さんですよね。アメリカなんかでは”ゲイシャ”というのが知られています(ま、誤解も多いですが、あはは)。で、新潟では芸妓(げいぎ)さん、半人前さんも芸妓さんですが、昭和62年に全国に先駆けて柳都振興株式会社が設立され、この株式置屋に所属する芸妓さんを「柳都(りゅうと)さん」、その中でも舞妓さんにあたる芸妓さんを「振袖さん」、芸妓さんを「留袖さん」と呼ぶそうです。そりゃそうと先日テレビを見ていたらコマーシャルで若い男性が温泉に入るDVDを宣伝していました。なんとまぁ、となると江戸時代のように男芸者、幇間という職業も出てくるかもしれませんねぇ。財力政治力のある女性も増えてきましたし、お座敷にもひとつバリエーションがでてくるんではないでしょうか。昔と違って歌舞音曲芸能界がメディアの進化でテレビを筆頭に別の形状になってしまっていまして、特殊な人々の遊びではなくなってしもてなかなか粋な事はできんようになりましたんでそこらへんが悲しくもサバイブが難しくなっている原因の1つでしょうねぇ。話しがズレまくりましたついでに補足ですが(蛇足ともいう、笑)、どうも芸妓さんと娼妓さんを混同して言われたりもしているのを見かけますが、職種が違いますんでお間違いのないように。
こちらの三業会館で日々唄や踊り、楽器など様々な芸道をお稽古されているそうで、この踊の稽古場では先輩後輩の分け隔てなく一律早いもの順にてレッスンを受けられるそうです。多い時で15人の芸妓さんが練習するんだそうですわ。そして”振袖さん”たちは留袖さんのレッスンも見て技を盗もうと努力しているそうです。プロやなぁ。
ちょこっとだけですが、動画も撮らせてもらえました♪
「新潟おけさ」と「新潟小唄」です。
歌詞は”続きを読む”を見てください。新潟小唄の「ハーサ ハラショ ハラショのロンロン」のハラショはロシア語のхорошо(素晴らしい!)だそうですわ。そういえばロシア航路もありますし、新潟市内でうろうろしているとものすごくロシア人が目立ちます(ようけ居るのよ)んで、花街でもロシア語が使われるんですねぇ。なんとも興味深いです。
ものすごく珍しい動画です。というのも、芸妓さんが鬘とお化粧なしで踊る姿なんてまず見られません。古町ではランチタイムには芸妓さんたちが化粧なしのジーパン姿なんかでご飯を食べているのに遭遇できるそうです。三業会館真ん前のイタリア軒なんか狙い目らしいですわ。私もこれからランチは花街でなるたけ食べようと思います(かなりヨコシマ、笑)。
踊りのお稽古を見せてもらった後は、踊りでつかったプロップの使い方などの体験。こういうのは楽しいですねぇ。参加者は男女半々、ほぼ私と同じ世代のおばちゃんとおっちゃんでしたが、なんとも華やいだアトモスフィアになるんですねぇ。芸妓さんてよく知られていなかったり、一部の人に誤解されていますが芸を持つプロのエンターテイナー達なので老若男女の差なくものすんごくエエ気分にさしてもらえます。ま、普通の花街で芸妓遊びした人はあんましおらんかもしれませんが、温泉旅館なんかで芸妓さんの入ってもらう宴会を経験した人は多いんではないでしょうか。もちろんぴんきりですが花街と温泉もかなり別モンです。とにかく、芸妓さんに手をとって教えてもらえてかなりポワーンと空気がピンク色になってました。いやほんま、磁場が揺らぐのよ(あははははは)。
体験の後は質問コーナーなんかもあり楽しかったです。
さて、これから参加者30人超、3つのグループに分かれまして三業会館を出て、旧花岡邸、美や古、川辰仲を廻ります。てなことで、つづく(やっぱり話しが長くなるのだった、あははは)。
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*新潟おけさ 作者成立不明
あだし あだしあだ波寄せては返す
寄せて返してまた寄せる
ままよ ままよ鹿島に神あるならば
会わせ給へや今一度
*新潟小唄 作詞北原白秋 作曲町田嘉章 昭和4年
水の新潟 八千八川
ハーサ ハラショ ハラショノロンロン
末は萬代橋 橋や長い 橋や長い
「とんと叩けよ樽ぎぬた 港にお船も寄つて来た」
ハーサ ハラショ ハラショノロンロン
添ふてよいのは 柳の日かげ
ハーサ ハラショ ハラショノロンロン
越の男のうしろかげ うしろかげ
「とんと叩けよ樽ぎぬた 港にお船も寄つて来た」
ハーサ ハラショ ハラショノロンロン