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きのふはけふのストーリー

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4日光大権現・形代の護る廟

Posted by jube on   2 


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シリーズ日光大権現その4・形代の護る廟
日光のメインエベントというとやはり日光東照宮
ユネスコ世界遺産の日光の社寺(輪王寺、二荒山神社、東照宮)の中でもひときわ光り輝く霊廟
いろんな学者さんたちが既に調べ尽くしている東照宮を私の思うところ(妄想ですな)を書き散らかします。真に受け要注意。



東照大権現=徳川家康を祀る神社
駿府で死去した家康公はまず駿府の久能山に葬られ久能山東照宮が建造1616年。学童の頃に「死んでもイロイロ大変だ」と覚えた記憶がある(笑)。で、そっからが大変、1617年に日光社殿完成(既に過去ログで言及したが、日光に大権現として祀り、さらに徳川体制の政治に使う策を存命中に計画していた)、朝廷から東照大権現の神号と正一位の追贈をとってきて、奥院廟塔(眠り猫のところからずーーっと登っていく)に改葬、1周忌にあたるに遷座祭。
 改葬の時に吉田神道か山王神道でモメたが結局天海が山王一実神道と新しい流派を打ち立てて薬師寺如来を本地仏にする習合で祀ることになった、うまい納めかただと思う。吉田新道は卜部、京都の吉田神社の流派、徒然草の作者吉田兼好の父がここの神職だったので知っている人も多い筈で、山王神道は比叡山延暦寺の神道の流派で厳密には天海のがこの流れではあるが、そのまま比叡山にすると色々と差し支えがあるのでブランニューに宗派をこしらえた体裁になった。山王一実神道以前のを山王神道と分けている程度なので実際は山王神道の名称変更ってイメージが拭えない。
ま、そこらへんはサクッとこれぐらいで流して
日光東照宮というと、なんちゅうてもスカルプチャーですねぇ。

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東照宮といえば、やはり陽明門
宮中十二門の東の正門の事を陽明門といいますが、東照宮、東を照らすのは陽明なのでストレートに良い命名だと思います。このキラキラしさ、写真は晴れの日に撮ったものですが、雨の日に太陽が出て居なくても太陽の力が降りてきているような眩しい力を感じさせてくれます。確かにギンギラかもしれませんが、これは単純に魔や邪を払う力がありそうですわ、大日如来的パワーです。今でこそ、夜中でもキラキラと明るい世の中になってしまいましたが、江戸時代にこのキラキラ度はさぞや感動的やったとおもいます。それこそ夜に篝火をたいたりしたらもっと乱反射してえらいこっちゃになったかも。さて、本題
この門は霊獣と霊鳥で鎧武装されたようになっていて、その数508体。多い順に唐獅子系が66、龍系が45、鳳凰系が40、ヒト系42、植物では菊科が61、ボタン科が54。地紋は波、七宝つなぎ、牡丹唐草など全部で132間ビッシリと。ただ、地覆だけは全く装飾なしになってます(なぜに?)
 唐獅子系とか龍系、”系”と書きましたが、
そりゃまたなんで?と思うかもしれません、というのも、、

ズームしてみましょう

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ね! ヽ(´▽`*)ノ

めちゃおもろいです。まず目立つところは頭貫(?木鼻?梁?名称ど忘れ)の龍。これは普通に所謂”龍”の特徴を兼ね備えている立派な龍ですわ。これが4隅に各一匹。そしてその下にズラリと2列に並ぶドラゴンヘッズ。まず上の段は龍に見えるがヒゲの具合とか頭のカッパのような状態を見るとジュブナイルの龍という雰囲気、もしくは”蜃”という霊獣っぽくも見えます。蜃はツバメを食べ蜃気楼を吐き出す霊獣、SF小説でいうところの結界バリアーのようなものを張ってくれます。そしてその蜃の下の列は明らかに龍ではない、配色が龍と同じに塗装されているので遠目には同じように見えますが。まず鼻がブタ鼻、ヒゲがない、耳の下にぐるぐるの巻き毛がある、龍や蜃にくらべて頭の上のところが揃って居て昭和初期ボブというかオカッパヘア、二股になった牙が上を向いて生えています、見た目プンバァ(ライ○ンキング)ですわ、イノシシ、これは明らかに霊獣”息”。極彩色の龍族の下の段は目貫の龍(2枚目の写真の真ん中の全身龍)とその周りに14体の龍馬。頭は龍ですが、足に金色の蹄を持っています。3Dのは14体ですが、レリーフになった龍馬も8体います。ちなみに麒麟かと思う人もおるかもしれませんが、麒麟は頭に角1本で足は偶蹄目、龍馬は角が2本で奇蹄目。したがって、麒麟はウシのたぐいで、龍馬はウマのたぐいだともいえるかもしれない(笑)。龍馬は駿馬の事でもあるのではやり武将の守りには必須の霊獣かと思われる。ちなみに龍族は他にも種類がいて

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飛龍(この写真は御水屋のん)
飛龍にふさわしい雨の写真になってますが(あはは)、水を司る龍神で御水屋、護摩堂、鐘楼に多く据えられています。ちなみに鐘楼には飛龍18体飛んでます、火伏せのドラゴンですな。Saint George and the Dragonの絵画に出てくるあのドラゴンによく似た感じのインプレッションです。龍というと羽がなくても飛べる霊獣なので、この羽は霊的な象徴で風や雨を起こすものなにかもしれない。もしくは飾り(おいっ)。

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ともかく、陽明門に戻りまして、獅子族や龍族以外にもちゃんと人族も見えます。厳密にいうと人でもないんですが、テクニカリーにはゴッドに近いモノです。
鯉に乗った琴高仙人
周代の趙の仙人、琴の名手で、鯉ライダー。鯉を乗りこなして龍を捕まえたそうだ。故事人物画でよく描かれるし置物でもものすごくポピュラーな仙人なので目にする機会は多いかと思う。東照宮スカルプチャーで魚介類は鯉だけ。魚とかエビカニタコなんかもそれなりに入れてもええとおもうんだが、霊獣的に難しいのか?

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鳳凰に乗った梅福仙人
書経、春秋穀梁伝に通じた前漢後期天才文人。残念ながら王に全く進言を採用してもらえず、人の世を見限って仙人となったらしい。

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白鶴に乗った王子喬
周代の仙人、霊王の太子晋。白い鶴にまたがり、笙の笛で鳳凰の鳴き声を吹く事ができたらしい。ほな鳳凰に乗っててもええとはおもうが、乗り物は鶴。
仙人の意匠が目立つのも、やはり家康公と天海は仙人にあこがれてたんだろうと思われる。薬も好きだったみたいですしねぇ。ていうか、家康公も天海もテクニカリーに仙人ちゃうん?ってぐらいヒトから抜けてますが(笑)

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霊獣 㺊(つつが)
唐門の屋根の正面と背後には㺊、龍が左右で4体の霊獣が据えられている。唐獅子とほぼ同じで実際には龍と獅子の守護門になっているんだとはおもうが、『日光山志』で㺊が虎に似ている姿で鎖で繋いでいるとかなんとかいう話が出てくるので、そりゃこのケモノだわ(足が金の輪で繋がれているように見えるから、残念ながらこの輪っかはテクニカルなイシューで付いている単なる固定金具)っていうことになって、そのまま㺊になったんだろうかとは思う。ちなみに霊獣㺊については獅子に似ていて虎や豹や人を食べる獣なんだそうで、この獣がいない(恐怖がない)のを恙無しというってことらしい(食われんで済む)。

あかん、長くなってきたのでまた次回
シリーズ日光大権現つづきます

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jube

Welcome to all my guests. I am a serious birder , bird ringer and nature enthusiast that loves Birds, mammals, Nature, Books, movies, arts, and New England Patriots

2 Comments

ロンゲのオヤジ says..."No title"
ひゃ~豪華絢爛
ここの彫刻はぜひ見てみたいです
2017.11.08 07:48 | URL | #jsYRjXfs [edit]
jube says..."ロンゲのオヤジさん"
コメントありがとうございます
関東独特の雰囲気があって非常に興味深いです。
日光御神体の男体山に登山とセットでどうでしょう〜〜。男体山もかなり素敵な山です。
2017.11.08 16:37 | URL | #t5k9YYEY [edit]

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