13茅野諏訪探訪・顔面把手
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茅野諏訪探訪その13・市立岡谷美術考古館
諏訪湖北西の岡谷市に来ています。
市立岡谷美術考古館
ここに何を観に来たかというと、玄関口にも巨大なポスターが貼ってありますが、この土器を見に来ました。こちらの考古館も原則撮影禁止ですが、申請すると撮影できます。
海戸遺跡出土の顔面把手付深鉢形土器
縄文中期中葉(5000〜4000年前)
この顔面が器の外側を向いているのはまず見ないデザインです、ほんの少しの違いかと思うかもしれませんが、縄文的にはものすごい違いですわ。なんせ意味が真逆になるわけですんで。井戸尻でも同じようなココシニク(Кокошник、ロシアの女性様民族衣裳頭飾り)みたいな頭飾りつきの顔面把手をたくさん拝見しましたが、容器の内側を向いてました。もちろんこの岡谷考古館にも顔面把手の顔が容器の内側を向いているもののほうがマジョリティで見ることができますし。ともかく、この顔面把手付深鉢形土器は豊穣の女神像で生活キッチンツールではなくて特別なオケイジョンの時に使うものだろうと論じていました。神前にお供えする特別容器的なもんで女性が新しい命を生み出すことから、豊かな食料を得たいという縄文人の女神への祈りを表しているらしい。
反対側には蛇
出土例が少ないことから、かなり特別な土器であったと思われている。
この顔貌
かなりのデフォルメっぷりだと思っていたんですが、実は先日うちの近所のスーパーで全く同じ顔の女性に遭遇しまして、似てるってもんとちゃうよ、そっくり。あまりの縄文女神っぷりに本当に写真を撮らせていただきたかったんですが、だいたいにして人間を撮るのに慣れていない上に知らない人に「モデルになってください」と言い出せず、少し離れたところからドキドキしていたらタイミングを逃して去ってしまいました。もしまた出会ったらその時は思いの丈を告白しようと思います。そんなことはともかく、このココシニクみたいな頭は取手と融合しているからではなくて、
こういう頭部なので、、髪型かはたまた被り物か
でも、これを見て連想するものがありますよねぇ、、
Flatwoods monster(フラットウッズモンスター)
1952年にアメリカ合衆国ウエストバージニア州で目撃された宇宙人
隕石とかメンフクロウだとか言われていますが実はタイムトラベルした縄文人女性やったりして(うひひひひひ)。まさか、、、ココシニクを被ったガタ女性?!?!
ともかく興奮する土偶多数(レプリカも多々ありましたが)
かなりダダAな感じの顔もありますが、
このつり目、ほぼ45度ですが存外架空の顔でもないことが判明したので、もしかすると縄文時代には他人と全く違う顔貌というのが”神がかり”的に信仰を集めたのかもしれませんな、、。ヒンディーの信仰に似たような匂いを感じます。
そう考えると、妊婦の女性や口唇裂のような顔貌の女性、遮光土偶のように目が腫れまくった顔、腕がない、足がないなどの”異形”には力があると思われていたような気がせんでもない、というのも様々な土偶になんか力が篭っているように思えてならない。縄文から続く日本の太古からの神様のパワーに正邪とか善悪の分け隔てがないんよねぇ、悪いもんでもええもんでも力のあるもの(異質)への信仰というか、力の強さが重要で方向性には頓着ないというか、、。なんにせよ、力には正邪なくて使い方の問題だというような考え方か。薬とかでも量さえ間違わんかったらちゃんと薬になるけど、本来毒やったりするもんですやん、附子(トリカブト)とか心臓を数十秒で止める毒薬になりますが、ちゃんと使えばものすごくパワーのある強心鎮痛作用などがあるメジャー漢方薬になってしまう、あれみたいな感じ。
もちろん日常生活土器も出土していまして、
やはり素晴らしい芸術性を感じます。蛇と目多し。
なんとなく、ホワーーーっと興奮状態で出口に向かうと
縄文人の狩り体験コーナーが!
へのへのでゆるゆるの手作り弓矢が置かれていて、獲物はイノシシ、シカ、アナグマなどの写真
隣には剥製
ていうか、剥製をマトにするとかちょっとナニなんちゃうん、、と思ったら
はくせいは弓矢でうたないでね!
って、書かれていました。
ていうか、絶対剥製撃つ人おるで。もちろん小さい子ぉとか絶対撃つと思う。私が5歳やったら絶対立体のほうを狙うし(あはははは)。
そんなんで、縄文だけでなく平安時代までの出土品が展示されてます。
この考古館もものすんごくおすすめです!
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