やわらかくて美味しいよぉ〜

2017.06.25 09:00|books
本と焼肉
柔らかいほうがうまいのか?!?!

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村上春樹『騎士団長殺し』
第1部「顕れるイデア編」
村上春樹本はあまり相性が良くないんですが、平積み本は読んでみたいですねぇ。ということで、図書館で借りました。
肖像画家の視点人物で精神的に病んでいるが普通というか彼にプラスになっているように描かれる。プロローグで顔のないクライアントとペンギンのプラスチックのフィギア。
初手に語られる、妻ユズとの離婚(単なる別離?)とその9ヶ月後に復縁すること、その間に起こった事だとう前提。
長野の高名な画家のアトリエ住宅と隠された絵画”騎士団長殺し”飛鳥時代の装束で書かれたスペインの物語、近所に住む謎の富豪メンシキとそのポートレイト作成、即身仏、石室、鈴。ドン・ジョバンニに殺されたコメンダトーレ、そういえば最近オペラで見たところだったのでタイムリーでした。で、このコメンダトーレ/騎士団長の小さいのがイデアとして現れるんですが、メンタリーに病んでる感あって面白いですし、脳内想像絵的にもちょっといい感じ。これまた近所に住むメンシキ娘とその叔母に宮尾登美子の『蔵』のレツと伯母を思い出した。文章だと完璧な絵画が描けるもんだなぁと妙に感心してしまう。この小説は映像化するのが難しいやろねぇ、この絵画の部分だけうまく隠してしまうしかないかも、ホラー映画でお化けが直接でてこないほうが怖いのと同じような感じ。
事象って受け取り方だなぁ、とつくづく感じたのだった。

第2部「遷ろうメタファー編」
前半はメンシキ娘との交流と失踪、”騎士団長殺し”の作者雨田具彦と実際に会う”転”、そこでイデア/騎士団長を殺し、次に”顔なが”/メタファー登場。とりあえず上巻から終始メタファーだらけだがメタファー権現が現れたあとはかなりビューティフルマインド(映画)になってくる。この雨田画伯の病室からの旅がもろに死者の彼岸への旅と同じで、黄泉比良坂に行くイザナギほどのアドベンチャーではないが。ともかく、すべて普通に説明のつくことを病的な脳みそフィルターを通した感じを登場人物全てが”普通”認識しているところが非常に面白い。
それとやっぱり衝撃的なのはこちら

伊東の魚屋でとれたての大きくて新鮮な鯛を買って調理する雨田息子のいうセリフ
p170
「こういう白身魚の刺身は、ほんとうは一日おいて明日食べた方が、身が柔らかくなり、味もこなれてうまいんだが、まあしょうがない。我慢してくれ。」

関東というか東京と長野の人間であるという設定の雨田にこのセリフを言わしめる村上春樹、、おそるべし。どんだけ大きくても1メートル超えるような鯛なわけでないのだから、1日置いて柔らかい刺身とかワカヤマン的にはありえないですわ。「やわらかくておいしいよ〜〜〜〜」文化のエビデンスをまた一つコレクトしたのだった。

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河治和香『伊藤若冲 遊戯神通』
伊藤若冲のバイオグラフィをベースにしたフィクション。
明治36年セントルイス万博に若冲作品とそのモチーフをつかった新たなデザインものを出展するという話でスタート。富田屋玉菜という若冲の子孫/舞妓が出てくる、若冲の子孫で玉菜(キャベツ)、どこまでも野菜です。若冲自身が妻を娶ったとか子孫を残したという明確な文献が今の所ないです。ともかく、その玉菜(実似子)の祖母が美似で、その息子に嫁いだ極子(玉菜の母)がお姑さんの美似の話を語るという流れ。風来山人(平賀源内)が出てきて、高橋克彦本かっとツッコミ入れたくなりました。時代的には同時代の人ではありますが、。あまり好みではなかったので、読み進めるのが途中でうっとしくなりました、無理に最後まで読んだけどねぇ。ビミョー。

住野よる『君の膵臓を食べたい』
これも流行っているらしいので図書館で。ラノベトラジティーロマンス。膵臓を患い余命一年以内のポピュラーガール桜良と、そのクラスメイトで他者とのコミュニケーションをミニマムにして生きる視点人物の「僕」との交流。この「僕」の成長がメインになる。冒頭が桜良の葬式なので死ぬことは前提として読み進めるが、死因がセンセーショナルなのにそこらへんの叙述がちょっとあっさりしすぎがナニなかんじ。「僕」の名前のヒントが出た時に、川端由紀夫だったりして、、と思ったが外れた(笑)。視点人物の名前がなぞなぞってハルヒを思い出した。ラノベでは常套なのか?とりあえず読んでみたが、全くシンパシーできないレベルで世代が違いすぎました。ただ、「僕」のキャラクターはたいへん良い。サクラの遺言通り人間との交流をがんばってもいいとはおもうが、そのままミニマムで暮らしてもいいんではないかとは思う。自分の思う”良い事”を他者に押し付けるのは傲慢。

さて、話はかわりまして焼肉食べ放題

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初めてカルビ大将という店に入ってみました。
日曜のランチタイム12時半だというのに、駐車場には最奥の従業員入り口隣に車が2台(多分従業員の車)。かなりドキドキしたが、一応車を止めて歩いて近寄ってみる。この写真でみえている壁にかかったポスターの痕跡らしきものはボロっと剥がれたあとのあるような枠だけが2つ、寂しく廃墟感モリモリ。一応ドアに手をかけてみると、するっと開いたので入り込んで、「営業してますか?」と聞くと、営業しているとのこと。席に案内するように頼む(頼まんとつったったままだったと思われる)。

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メニュー(コースの説明)をしばし眺めたが、他の客が入ってくる様子もなく、店内涼しくガラーンとした感じ。なんとなくビビって一番安いランチコースを注文。2000円ほど。
残念ながら、牛肉はカルビだけ、しかも一種類(カルビ大将といってもオンリーってどうよ)、どうしようもないので、鶏肉と豚肉とソーセージなども珍しく頼んでみました。やっぱり焼肉の豚肉は苦手だということを再確認した。鶏肉はこんなところで食わんでもよかろうということも再確認。ソーセージは外でバーベキューで食っている気分にならんこともないこともない。ただ、もくもくとカルビだけを食べ続けること40分、、。客が誰もこない、、貸切です、めっちゃ気持ち悪いし、居心地悪い、、。端末で肉を注文したときにだけ店員さんが肉持ってやってくるだけ。しかも注文してから時間が妙にかかる。誰もおらんのんか???
50分でカルビにも飽きたので、〆ることにして、デザートを頼む(日替わりらしい)。

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これはアカンやろ
卸売の店で売ってるような激安棒チョコバナナアイス
なんか、、めちゃめちゃ寂しい。
食べ終わって、レジに行くと誰もいない、、客もおらんし従業員もおらん、、
ピンポンがあったので、ピンポンピンポン押す
随分と待たされてから、レジの使い方がいまいちわかってなさげな昔若かった女性が会計をしてくれた。

だめだこりゃ、、

なんとなくものすんごく不完全燃焼だったので
次の週にミーパラに行きました。エキナン(新潟駅南口界隈)のドンキホーテの2Fにあるミートパラダイス。自宅付近では一番好きな焼肉食べ放題屋です。

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土日ランチ1480円(平日は1180円)
ここのバター胡椒一口ステーキが好き。ステーキだけで14皿食らう。そして、カルビ、鶏軟骨、ソーセージも頼んだりして比較してみる。やっぱり肉は脂身の少ない硬いのが好きです。
前回、温玉石焼カレーを頼んで、ちょっと量が多いので次は飯もんはたのまんとこうと決めていたにも関わらず、新メニューがあったので、、つい

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牛すじ温玉ビビンバ
頼んでしまいました。やっぱり量が多い(笑)肉を食わさない算段か。
牛すじも美味いし、温玉はもちろん美味いし、味付けが少し塩からすぎるのがナニですが、多分普通のガタ人には薄めの塩味なのかもしれないと思います。大変美味しかったです。
やっぱりミートパラダイスやねぇ。大満足。
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騎士団長つけたしですが、内容にはあんまり関係がないが個人的にツボったのが、雨田息子との会話でキリーロフの下り、芸術家は派手に羽目を外すものだという雨田に「金貸しのばあさんを斧で殺すとか?」ってラスコーリニコフな返事をする場面なんですが、実は昔、親戚の高利貸しの婆が斧で殺される事件がほんとうにありまして、うちにも刑事さんが聞き込みにきてました。結局迷宮入りしたんですが、ドフトエフスキーのファンだったのか、それとも高利貸しのババアは斧でころしたくなるものなのか、、。
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Comment

No title

近ごろ 誰の何を読んでいいのか さっぱりわからず
図書館で借りるにも 名前だけで選ぶには危険だし・爆
そうか 住野よるさんってそういう感じなんですね フムフム
こちらでちょっと参考にさせていただいて
幸田文を繰り返し読む夜とサヨナラできそうです(さすがにもう飽きた)
で・・・
そうですか 斧とおばあさん・・・
けっこうショーゲキなんですけど・・・うわうわ

No title

本当に、だめだこりゃですね  (笑
今時、そんな店があるとは・・・
食べ直し大満足で良かったですね

No title

村上春樹・・・私も苦手なんですよね~。
何度かチャレンジしたんですが、いまいちよさが分からず。

流行っていないお店にポツンと座って食べるのって
なんか本当に居心地悪いですよね。
レジに人がいない+呼んでも来ないと
「え?食い逃げされてもしらないよ?」
と思ってしまう私(笑)。

牛すじ温玉ビビンバ、おいしそう・・・・ジュルッ。

No title

相変わらず、知識欲と食欲が旺盛でいらっしゃる。

タロウの母さん

コメントありがとうございます
浅ましい私は図書館だと名前だけどころかジャケ借りすらしています。特に単行本を自宅に保存するのが嫌なので図書館で読んでおいて再読したいものだけ後ほど文庫購入、もしくは文庫化しなければアマゾンです。図書館様様、いつでも見本市です、しあわせ。
斧と高利貸しばあさんはアジアの定番なのかもしれません。

ロンゲのオヤジさん

コメントありがとうございます
ほんと、あかん感じでした。こういう店多いです。
今時なのにこういう店が目立つんです、、(とほほ)。
最近急激に増えているのはスタバぐらいですねぇ。
ミーパラはいつも満足です♪突然閉店しないように祈ります。

リクさん

コメントありがとうございます
やっぱり!なんなんでしょうねぇ、村上本、私もなんですわ。ていうか、こんな新刊ですらすでに解説本とか出ていて驚きますが、読んでみてもやっぱり相性悪いな、と思うだけです。なんなんでしょうねぇ、私の場合は世代が近すぎてキモいのかもしれません。自己嫌悪の成れの果てなのかも。だいたい主題が苦手だというのもあるんですが(あはははは)。
そう、ボックス席とはいえポツンと食べるのはきもちわるかったです。しかもこの店めちゃめちゃ広いんですわ。レジに人がいない、ガタあるあるなんですが、たまにテーブルに金置いて帰ろうかと思うこともあります。とはいえ、テーブルで払えるお店もぼちぼちあって結構ありがたいですが。
牛すじ温玉ビビンバ、美味かったです。量がすごかったです。丸の内のオーエルやったら3ぶんの1でお腹イッパイって量です。

無楽斎さん

コメントありがとうございます
タンパク質と糖分がいるんですわ(あははは)。
欲望の赴くままに!幸せに暮らしております。
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動物、鳥、虫、植物、本、映画、美術芸術をこよなく愛する放浪の紀州人。越後よりかなり偏った愛を込めて。スナップはiPhoneとキャノンコンデジが主戦力です。100%私が撮ってます(著者ポートレイトは除く)
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