春、ご近所デカダンス探訪
自然をたたえ、生物をいつくしむ日。
ジェローム.K.ジェローム『ボートの三人男』
Jerome Klapka Jerome ”Three Men in a Boat, To Say Nothing of the Dog!”
1889年に出版されたコメディノベル、所謂ド次元の世界です(笑)
3人のイングリッシュメンとテリア犬、モデルが存在しまして視点人物はジェローム自身でリアルライフ友達のジョージ・ウィングレイヴ(国際金融グループのバークレイズのシニアマネージャー)とカール・ヘンチ(ロンドンプリンティングビジネス創始者)と犬のモントモランシー、4イングランドジェントルマンズが、キングストン・アポン・テムズ(キングストンとも呼ばれるが)キングストン・アポン・テムズ王室特別区はイングランドに現存する4つの王室特別区の中で一番古いロンドン南西にある行政区、そこからオックスフォードまで下って、またさらにキングストンまで戻るボート旅。これも随分前に読んだ事があるんですが、図書館で見つけたので衝動読み(笑)。昔読んだときは、なんというか志村さんのバカ殿的な”あり得ない”ドタバタ的面白さだと思ったんですが、今読んでみると、程度の差こそあれ、”あるある”系の話ですやん。なんちゅうか自分からちょいビターで乾いた笑いが出て来るのが辛い(あははは)。一緒に旅をするのは私には絶対に無理です。ほんまにあり得へんが、やるんですこんなことを(遠い目)。古い本なので古臭いことは古臭いですが、ところどころユニバーサルなツボがあり。例えば、
”馬鹿ばかしいもののなかで、この「天気予報」ほど腹の立つものはない。それは昨日や一昨日に起こった事をきちんと「予報」するか、あるいは今日これから起ころうとしていることの正反対を「予報」するか、どっちかなのである。” (本文より引用)
つねづねガタの天気予報を見ていて正にこれと同じような事を感じることが多いです。そういえば、ガタの天気とスコットランドの天気は似ているのでイングランドの天気とも近いんだとは思うが(笑)。取り寄せてまで買おうとは思わないが、書店でみつけたら買おうと思いました。たまにひっぱりだして抜粋読みしたくなる感じ。
根田仁著/井沢正名写真『きのこ博士入門』
キノコ先生にビギナー用のキノコ本を教えてもらいましたので早速アマゾン、なんと翌々日に到着しました(すごいな)。カラーでとても分りやすいのでキノコについての基本がわかってきたような気がします。特に何がわかったかというと、やっぱり難しすぎるので、私が自分だけで単独で見つけたキノコは食ってはイケナイということを再認識しました(あははははは)。ナマで実際みてみたいおもしろ美しいキノコがたくさん。おもろいですねぇ、、。
諸星大二郎『マッドメン』
1.オンゴロの仮面 2.大いなる復活
1975〜82年に月間チャンピオンで不定期連載していたマンガです。諸星大二郎、昔大好きでよくよんでいたんですが、古本屋で文庫版があったのでまた読みたくなって入手。ていうか、細かい部分をまったく覚えていなかったので(笑)こんなに面白い話だったのかと今更ながら感動。ニューギニアと日本、オンゴロとオノゴロ島が繋がっていたという、民俗学ベースのわくわく超伝奇ストーリーですわ。いやはや、昔読んだときよりも今の方が好き度があがってますわ、名作は存外歳取ってから(自分の経験値が増えてから)読み返すとほんとに細かい味が理解できて楽しさ増のように感じます。ちょっと大二郎づいたので暗黒神話とかも再読したいと思います。
オンゴロの仮面の巻末についている、『ユニコーン狩り』と『アリゲーター』という短編も非常に心動かされます。
さて、
ご近所探訪
最近配管工事で通りにくかったんですが、どうやら終了したようです。
外飲みテーブル
昔のじゃんじゃん横町みたいでええねぇ。
そういえば最近クラッシックを聞くことのほうが多くなってきましたが、実はジャズのほうが得手です。しかもMJQとかのズズーンとしたのも嫌いではないですが、好きなのは
悲しくもバカ陽気なニューオリンズのかより漂うジャズ。
しっくりきますな。
赤に緑というクリスマスカラーなのに、
緑藻のびっしり生えた沼に浮かぶ流血死体を想像してしまうという外観。
賞味期限というか消費期限が切れてそうな、そんなムードを醸してました。
所謂”歓楽街”というんでしょうか、こういう系はガタだけなのか現在の日本全国的にどうなのかはしりませんが、なんか廃れてる感ありまして、さらにはっきり言うと、人口比にしては非常にショボい。
分ける春、望む春、芳る春、売る春、春にもいろいろありますな。
実際全く個人的に用事は無いですが、もしここで古典文学の講義のバイトを頼まれても恥ずかしく無いような(どんなんやねん)。でも、川端文学の『眠れる美女』みたいに、眠りこけた若い娘をいじくり倒すエロ老人のようなファンタジーな館でもいい、、はたまた川端康成と同級生(川端康成1899年生まれ、蛇足だがルイ・アームストロングが1901年生でほぼ同じ)の女性がサービスしてくれる館とか(色んな意味で怖い)、そんなホラーな妄想を楽しませてくれるデカダンスなアリーです。。
というわけで、普段から自然と生き物は讃えまくっていますのですが、良く考えると”人間”という生き物についてはあまり書いてなかったな、、ということで。春分の日、おめでとうございます。
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