バサラ!!
信州です。
善光寺界隈を歩いております。よしのやさんでモロミと酒を購入し、上機嫌で隣りの本願寺の前を通ると、
長蛇の列
いったい何が??
列の先頭(大本願入り口)に行くと、警備員さんが居たので聞いてみますと、”ひとにぎり地蔵”という握る事によって安らぎとパワーが得られる有り難いお地蔵さんが無料で頒布されるとの事。警備員さんに「タダだからもらったほうがいいですよ」(ママ)と、ナニな客引き(笑)をされてしまいまして、ナニな気分になりました。それでも今直ぐ頒布をはじめるというのならちょっと心引かれないこともないですが、たしか頒布開始が1時間後ぐらいだった。ちなみに”タダ”でもらわなくても、1000円納めれば授かることができますんで別に並ばんだかてええと思います。ものすごく欲しいもので、さらに非売品なら1時間でも並ぶが、買えるもんは並びたくない(”買う”て言うなっ、笑)。
ともかく、並ばずに中に入ります。
お目当ては宝物殿。大本願は大勧進(天台)と一緒に善光寺を運営している浄土宗の尼寺。縁起によると善光寺が創建されたときに蘇我馬子の大臣の姫君を天皇御杖代として遣わし、守護にあたらせたのが大本願のはじまりで、この姫君が開基尊光上人。以降代々尼公上人=善光寺上人だそうです。
こちらの宝物殿(撮影禁止)が、予想を上回る素晴らしさで大大大満足でした!!ここは仏教美術が好きなのなら必見です。特に奈良時代の木像伐折羅大将像、木像の聖徳太子立像(婆薮仙人っぽい)など明治初年まで戸隠の山内にあったものが廃仏毀釈で山内を離れてお隠れになり、その後大本願に入ったものだそうで、よくぞまぁ、残っていてくれたと感激で胸が詰まりました。そんなに広い展示室でもないですし、点数も多くはないですが、かなーーーーり濃かったです。
大変上品で、プライベート空間が重視されたように見える、静かに独りでお勤めしやすそうなお寺でした。
浄土宗というと、知恩院!!ドーーンというイメージ(あはははは)をもってたんですが、同じ宗派でも個性があるもんですねぇ。それとさすが善光寺らしく、女性も救済してくれる(当時)めずらしい仏教寺院でなんとなくアマゾネスっぽい尼僧兵が居るようなそんな想像すら抱いていたのですが、こちらの寺はたおやかな印象でした。ま、何百年もその地位を確立しつづけているだけあって、見た目に騙されてはあきませんけどねぇ(おーーっほほほほほ)。
”本願”は仏教用語では仏や菩薩が過去において立てた誓願で、宿願とも言う言葉。菩薩としての修行中に立てたもの。浄土宗や善光寺が帰依する阿弥陀仏の場合は法蔵菩薩としての修行中に立てられたものを言う。
ちなみにナムアミダブツ、というのは阿弥陀仏に南無(帰依する)ということ。真言宗なら南無大師遍照金剛(ナムダイシヘンジョウコンゴウ)、日蓮宗なら南無妙法蓮華経(ナムミョウホウレンゲキョウ)、ほかにもありますが、うちなんかだとナムダイシヘンジョウコンゴウと唱えるんですが、テレビや巷で一番耳にするのがナムアミダブツですんで、いかに阿弥陀仏信仰が民間に流布してることかと感じます。
ちなみに大本願と並んで善光寺をきりもりしている大勧進、勧進というと今では浄財の寄付を集めるファウンデーションというか、募金蒐集組織という感じが強いんですが、仏教布教して人々を”善人”にしてあげる事だそうで(かなりおしつけがま)なんともナニなボキャブラリーかと思ってしまいます。ともかく、善光寺が一般人にささえられて継続してきたというのはこの”勧進”に寄るところが大きいんだろうな、と思います。無理に仏教を押し付けられるのはナニですが(私比)、この素晴らしい仏教文化や美術を保護するために寄付をするのは喜んでやります。
ズレてきましたんで、話をもどしましょう(笑)
大本願を出て
兄部坊(このこんぼう)
うちからは2時間ちょいで到着するので日帰りにしましたが、泊まりになるなら宿坊で泊まりたいですねぇ。善光寺にはたくさんの宿坊があって、最近は料理旅館宿坊としてかなり人気になってきているらしいです。もちろん精進料理だそうですが、精進料理て美味しいんですよねぇ♪
こちらは白蓮坊のむじな地蔵さん
下総の国に住んでいた狢さん(雑食なので肉も食べる)が普段殺生してるんでこのままでは地獄に落ちてしまう、イカン!と思って、善光寺にお参りし灯籠を寄進したそうな。で、善光寺にリピ参りをしていたときに、白蓮坊に宿泊しほっとして気が緩んだのか人間の化けを解除してしまい、ムジナのままで風呂に入っていたのがバレて、逃げたんだそうな。で、その事を知った住職さんが、ムジナの変わりに一基の灯籠をたててあげたそうです。 それが経蔵北に今も残る「むじな灯籠」なんだそうで、そのお話からこちらのブロンズ像が最近こさえられたそうです。ナウな感じでかわいらしいです。鼻とデコをなでられまくってピカピカになってます(笑)。
ムジナの隣りには童子のお地蔵さん
童子て、、どうみてもおじいさんにみえるんですが(滝汗)
これは自分の心が爺だから爺にみえるんだろうか、、(否、それはない筈)。
で、山門
なんせ駐車場が本堂の裏側に位置するので、
色々と順序が妙なことになってます(笑)。
が、徒歩距離を限りなくミニマライズちゅうことで、、
仁王門とまたもやくぐって
なんやろねぇ、鳥居をくぐるときには気持ちがぴりりとするんですが、
山門をくぐるときはなにやらざわざわと生温いというか、優しい賑やかな気分になるもんでして、
やっぱり神さんと仏さん、うまいこと日本で住んでいらして色々と役割分担ができてるんでしょうねぇ。
本堂の前で厠に寄って、ついでにその隣りの授与品所(超充実のラインナップ)
阿弥陀様掛け軸や仏具とかの値段をチェックし(爆)、
閻魔様の小さいだるまと閻魔様手ぬぐいを入手しまして、
あと2カ所寄ります!つづく
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