三角縁神獣鏡

2016.11.08 09:00|books
昨日はトラフズクが5羽になってたのと、コマドリが来ていて嬉しかったです。
さて、
三角縁神獣鏡なんです。

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北森鴻『暁の密使』
同作者の『狐闇』そして蓮丈那智フィールドファイルで再三出てくる税所コレクションと三角縁神獣鏡、狐と那智では触りだけだった、明治の国際パワーゲームに勝つ為にチベットに南朝を復活させようという計画の為に偽造された八咫烏が映し出される魔鏡版三角縁神獣鏡、その三角縁神獣鏡がチベットへ旅するのが本書『暁の密使』
歴史的な真偽はさておき、大変楽しいスパイ&山岳アクション&バイオレンスと信心、そしてロマンス。仏教僧アイガーサンクションって感じか。北森本にしては珍しくバランスの良いエンターテイメント小説に仕上がっておりまして、終始楽しく読みました。1900年代に入る直前、1889年(明治31年)から物語がスタート、神獣鏡を運ぶのは僧、能海寛(ただ、本人はなにも知らされていない)、キーワードを運ぶ僧、河口慧海は別ルートで、仏教学者寺本婉雅は能海と合流、軍人成田安輝は本職のアンダーカバーエージェントとして潜入、地元の中国人や少数部族の人々に助けられ能海は西蔵をめざす。歴史上の真偽は横に置いといて実在の人物たちが実際にあった出来事の間でナニをやってたかという隙間埋め型のストーリー。ジャーディンマセソン社トーマス・ヤンセン(紅茶とアヘン、そして武器商会イギリス系ジャーディンマセソン社は現在も巨大国際コングロマリットとして健在、ちなみにあの”グラバー邸”のトーマス・グラバー、グラバー商会はこちらの長崎支店)がかなりのキーパーソンになってくる。当時小ネタも満載で能海が日本アルプスを世界に紹介した登山家宣教師ウォルター・エストンに登山技術を学んでいるとかそこらへんのこともちらちら出て来て盛りだくさん。今まで読んだ北森本の中で一番面白かったです。

で、ここまで来ると、山に登りたい、とは全く思いませんが(笑)
ど〜〜〜しても三角縁神獣鏡が作りたくなるわけですよ(あはは)
というわけで、

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新潟市秋葉区新津 史跡古津八幡山「弥生の丘展示館」
月替で、個人向けの体験メニューがありまして、木の枝鉛筆、土器、土偶、土笛、土鈴、弥生染め、管玉、勾玉、鹿角ペンダント、銅鐸、銅鏡などが有料(激安です)で体験できます。ちなみに無料体験では土器パズル、石斧、弓矢、火起こし、里山クラフトなど色々と盛りだくさん。
さて、早速作っていきますで、

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鏡は4種類から選べまして、もちろんミニチュア
贋作ではなくて、工作です(笑)
もちろん私が作成するのは三角縁神獣鏡です。
一口に三角縁神獣鏡といいますが、日本だけで出土しているデザインの銅鏡で近畿では250枚近く出土しておりまして、縁に三角の模様がついたタイプの神獣がモチーフになっている鏡です。仏様やその他人物もモチーフになっているのもあります。私としましては奈良の佐味田宝塚古墳で出たやつか愛知の東之宮古墳出土の銅鏡がいいんですが、、(笑)高坂古墳出土の三角縁陳氏作四神二獣鏡みたいです(文句は言うまい)。

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もちろん銅は使えません。
スズとビスマス、、ハンダですねぇ。加工しやすいです。
IHで煮るとあっという間に融けます。

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鋳型をぱっくり開けて、粉をハケでささっとふります。
ま、確かに三角縁陳氏作四神二獣鏡は凹凸が少なく小学生でも失敗しなさそうなうえに、材料が少なくて済む。
粉をまぶしたら型を合わせて、さらに板で挟んでゴムバンドでしっかりと縛りまして、
で、融けたハンダをソロリと流し込む。

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で、冷めるまで待ちます。
せっかくなんだからガタ出土の鼉竜鏡(だりゅうきょう)とかも作れるようにするといいのにねぇ。
私は欲しいとおもいますわよ。
色々とまた話し相手になっていただきながら、待ち時間も楽しいです。
ちなみにまずもって失敗しないんですが、稀にはハンダの入れ方にヘタこいて欠けがでたりするそうです。さて、私はちゃんと出来ているでしょうか、おーきーどーきー
冷えたので、鋳型オープン

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パカッ  (゚Д゚)

よかった、ちゃんとでけてましたわ(あはは)
が、これで完成ではないです。背面はこれでいいですが、
なんちゅうても鏡ですんで鏡にしないと鏡とは呼べません(そりゃそうだわな)

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鋳型から出して余り分をニッパーでチョキーンと切り落としたところ。
この切り落としたところを先ず磨いてケンチョを落としまして、

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砥石、紙ヤスリを使ってどんどん細かいのにしていきながら、
すーりすーりすーりすーりと擦ります。あらかた擦れて来たら、

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仕上げに日本磨料のピカールでピカピカに磨くんです。
手は真っ黒黒兵衛ですが、磨く作業てなんか楽しいんですよねぇ。
目に見えてピカピカ輝いてくるし、、

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完成しました〜〜〜。
ちゃんと鏡になりました。三角縁神獣鏡、銅鏡ではなく錫ビスマス鏡ですが(あははは)。
穴を開けて吊るようにもできます(最初の見本写真みたいに)。穴も穴開け器で自分であけるそうです。が、私は穴無しでそのまま持って帰ります。
ああ、もちろん手もちゃんと洗いました(簡単に落ちます)。

鏡を作りながら、古墳時代にはじまって明治まで色々悶々と考えて、それはそれはとっても楽しかったです。手作業て脳みそも結構動くわねぇ。また体験したいです。
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Comment

No title

子供の頃、バッテリー壊して
鉛を溶かして、工作してました  (笑
綺麗に光りましたね
お疲れさまでした

No title

これまた楽しそうな工作♪
素敵な鏡の出来上がりですね。
私も磨く作業好きですよ~。
目に見えて光っていくのがわかるのが好きです(笑)。
穴開けないほうが私も好みかも。
せっかくの綺麗な模様があるんだもの!

ロンゲのオヤジさん

コメントありがとうございました
あはははは、私も色々やりましたわ、鉛とか普通に使てましたねぇ、、
人体への影響とか研究もあんまり進んでなければ田舎なんで啓蒙も全く無しでしたし(笑)。
楽しかったです♪ピカール

リクさん

コメントありがとうございます
ナイスタイミングでいい体験がありました♪
穴はないほうがいいですよねぇ、ま、ほんとに鏡として使えますし、量産するなら(あははは、仮定がすでにズレてますが)鞄などのチャームや窓の鳥ぶつかり除けとかにもオサレかと思わんでも無いです。
三角縁神獣鏡をさわさわしながら銅鏡系の小説を読み漁っています(笑)。
眼に見えて光るもの、とりこになりますねぇ、、
ま、人間の歴史で”ヒカリモノ”は切り離せないアイテムですし。
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