鎌倉レクイエム

2016.10.16 09:00|away-soul
神奈川宿紀行第八話
鳩の巣窟にて鳩蜜豆を食べたあと、横須賀線に乗って北鎌倉へアレを見に、、

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3分です(あははははは)
歩いても30分ほどですし、歩きながらアレを探すのも素敵やとは思いますが、今、ここで涼しい所で座っているのでそう思うわけで、この時は暑いしばててるし、時間もそんなにたっぷりないし、、てな感じで、実際もし見られなくてもダメモトでありそうなところ、鎌倉外周を歩いてみようと言う事だったんです。

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円覚寺の前もスルー
アレアレゆうてますが、お目当ては”やぐら”です。
腹切りやぐらや百八やぐらは有名ですが、この先にある明月院さんにも大きいやぐらがあります。地図で有名な調査済み保存保護されているやぐらの場所をマップ上にマークしていくと、鎌倉の”内”を囲むように内周に神社仏閣(刑場および埋葬地、色街も)が点在しそのさらに外周にやぐらが点在しているのが解ります。さらに現代地図と古地図をみくらべながら色々と文献をみますと、切通しのちかくに集中している(そりゃそうですが)。

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用水路にそって北東に向かって歩いて行きます。
用水路右手が明月院さんの地所です。
北条時頼の墓が用水路左手、このあたりにあります。
草ボーボーですが、ところどころに砂岩が見えます。こりゃ掘りやすいわ。
あ、

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あっさり見えました。
近くに寄れないような、2階建てぐらいの高さの砂岩壁に横穴が穿たれています。
やぐらですねぇ。
もう、いっぱいありました!見放題。

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やぐらは矢倉という字があてられて、矢などの武器庫になっていたと言われたりもするそうですが、実際は鎌倉中期から室町前期に作られた横穴式の墳墓、納骨堂、風葬窟と言われています。有名高位の武士の家がもっているプライベート”やぐら”はちゃんとした五輪塔や石像や磨崖仏、漆喰、ベンガラで装飾された豪華な”崫”です。実際”やぐら”もぴんきりだったようで、ランクが下がるものは横穴に死体をポイとおいていたんではないかと思われます(私的見解ですが)で、自然と骨になったあと片付けて、また新しい死体が積み重ねられるという方式。ちなみに所謂人でなし、貴族や官人以外の庶民はこの時代(江戸以前)はどうだったかというと、風葬で、基本、町や住居区の外側にポイ捨てです。高い所から投げる(清水の舞台からとか)、谷に投げ込む、山に起きざる、川があれば川に流す、海岸沿いでは海に流すというのがティピカルです。前述の由比ケ浜南遺跡などは数百の人骨に牛馬動物の骨も混じって、さらに死後動物に齧られた痕もみられるのでまさに風”放置”葬。盆地の京都なんかは鴨川が有名ですねぇ、今昔物語やいろんな話で今日の大路にある屍体は鴨川の河原にすてさせたり、河原のしゃれこうべが歌ったりと色々出て来ます。お陰で怪談がわんさかあるわけですが、平安初期には鴨川の河原にしゃれこうべが増えすぎて、朝廷命令で大掃除させたれたそうですが、そのときに5500個(数えきれないほどのという意味でしょう)髑髏があったそうです。話がずれまくりましたが、江戸期から庶民のお墓意識が高いのが実はこちら鎌倉だったそうで、存外貴族の力が薄く、武士と庶民、そして鎌倉党などの地元組織などが力をもっていたのと民間信仰などもまざって作りだされたものかもしれないですし、かなり地形的なこともあって衛生的にも屍体の扱いというのが重要だったんではないかと思います。やっぱり実際にこうしてやぐらを見ながら歩いていると考えがナイアガラの滝のように落ちて来ます。

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滑落で浅くなったのかもともと浅かったのかわからないようなやぐら。
庚申さんや地蔵さんとまざってしまっているような、、

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たしかに庚申さんも多い
今日、庚申さんや地蔵さんを街道でみつけるとおまんじゅうをお供えしたくなったりするが、昔は街道で通行の邪魔になる場所で行き倒れている屍体を見つけた場合、やっぱり地蔵さまや庚申さんなどにお供えしたりしてしまったんではなかろうか。江戸なんかだとお寺にポイとほりこむ、という叙述がよくみられます。
ものすごく罰当たりですが、鴨が一羽湖面にうかんでいると、そこに別の鴨群もおりてきます。だからデコイが有効なんですが、屍体は他の死体があるところに置いておきたくなるとか、、。山間や空き地に粗大ゴミを1つ置いておくだけで、あっという間にどこからともなく粗大ゴミが増えているとう、あの意識ってのはここらへんの庶民的意識からくるもんなのかもしれません。どっちが卵でどっちが鶏かはいえませんが。

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人工的に穿った跡があちこちに見られます。
現代、遺体をみることがほんとうに少ないです。ついぞ150年ほどまえごろまで特に飢饉の折には上流から屍体が結構流れて来たもんだそうです。況や潮溜まりをや。鎌倉時代の鎌倉、庶民には市街地や住宅地から出る、ということはどういうことやったんでしょうねぇ、フレッシュなものから白骨化したもの、はたまた只のカケラになったものまで、”地獄”という名がつく谷が多いというのもそういうことなのかもしれません。単に死体がおおかったから。

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入らないように柵がつけられてある。
やぐらの崫を見ながら歩いていて、死生観と屍体の取り扱いというのはまったく繋がっていない事ではないけど、かなり別のものやなぁ、、と、なんかすとんとおちてくるものがありました。

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物置としてつかわれている、、、(怖っ)
矢倉、、というのも想像しやすい。民間の自衛団が武器を隠すのに屍体置き場や墓を使うというのは常套手段です。基本、そんなところはバレにくいですし、そんなところは探したくないですしねぇ。

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苔むした小道
砂岩を切り通してつくられている。
非常に有意義な時間をすごし、北鎌倉駅に戻る。
のんちゃんは大船で乗り換え、私はそのまま横浜へ向かいました。
楽しかった。ありがとう、のんちゃん。なんか、めっちゃ久しぶりやのに昨日も会ってたような気分(あはは)。
今日のログ、かなりエキサイト大興奮して書いたんですが、
書き終わってみれば、めっちゃ地味なエヅラやん(あははは)。
紀州熊野を歩いていると、黄泉の国やなぁと感じることが多いんですが、かなり観念的というか、、比べて字面では同じ”死者の国”だと感じた鎌倉は全く別でリアルすぎてさぶイボでました。古代中世、鎌倉全範囲をもって”祝谷”だったのではないか、、てな想像して、、(ぞわっ)。
鎌倉つづきます。
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Comment

No title

ほんと歴史のある街ですね
ちと怖そうな穴ぼこ  (汗

No title

ひぃ~~。
今は無いとはいえ、昔に死体が置かれていたとおもうと
やはり背筋に寒いものが・・・。

確かにどの写真も影の部分が多いですよね(笑)。
普段青い空に可愛い鳥さん写真が多いだけに
そのギャップが際立つ感じです。

ロンゲのオヤジさん

コメントありがとうございます
面白い街でした!!
斜面で囲まれているような街なんですが、その斜面が穴ぼこだらけなんですわ、もーーボコボコに。パリの地下のカタコンベを思い出しましたわ。

リクさん

コメントありがとうございます
歴史文献をみると、昔はどこも屍体だらけです。でも、こうして解りやすく穴があるとゾワっとしますよね。しかも掃除道具とかはいってたりして(あはは)。地元の学校ではスクールトリップなどで実地見聞するそうです。
景色スナップも良く載せますが、こんなに同じような穴と緑とコケばっかり続くログも珍しいです。近年でベスト10レベルのインパクトのある小道でした。
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