タロさんに逢えた

2016.09.07 09:00|away-museums
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園に来ております。
とうとう博物館の中に足を踏み入れました。

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玄関から入ると正面にいきなり巨大なヒグマが歓迎
明治時代に札幌の農場を襲った羆だそうです。
むやみにデカイです。
1882年に建てられた当時の建築物に内装も当時のまま、いちどケースは改変されたそうですが、重要文化財指定された時に、復元工事が行なわれ元の姿にもどされたそうなので、本当にタイムスリップしたような気分になります。ガラスも全部ではないですが、明治の純正手焼きガラスがはいってまして、なんともいえない味があります。
まずはとりあえず奥へ進み、、

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居った!!
樺太犬タロ
私が産まれた時にまだタロは生きていましたんで、私はこの有名犬と同じ時代を生きてるんですわ、大変誇らしいです。小学生の頃にものすごくこのタロジロに影響を受けて、南極観測隊の本やタロジロの本をたくさん読みました。1956年、第一次南極地域観測隊にソリ犬として参加、大活躍した22頭の樺太犬。しかし、2年後1958年の1月に宗谷丸が交代隊員をのせてやってきたものの、凶悪天候天候の為に急遽南極基地から全員撤退となるが、宗谷丸悪天候で接岸不可能、犬達は乗船できずに基地の犬舎に繋がれたまま2ヶ月分の食事を分配されて置き去りとなります(この時15頭、野生化したり共食いしないように鎖につながれたままで置き去りにするようにと指示があったのでやむなし)。オスの三毛猫タカシ、カナリア2羽、ジロの妻シロ子と2匹の間の子8匹は乗船し帰国しています、タイタニックですねぇ婦女子と子供優先。その後、観測隊はなかなか基地に戻る事ができず、再訪は1959年1月、1年後第三次観測隊が2匹の犬の生存を確認、タロとジロが生きて待っていてくれた、という大感動実話です。
まずタロとジロが幸運だったのは首輪が外れた事(もともと首輪抜けが得意だったらしいが、笑)7頭の犬は首輪が外れずにそのまま死んでいた。それにジロは観測所で所帯をもっていたこともあり、観測所がテリトリーとして認識されていたようで観測所を離れなかったのも幸いしたのではないかと思う。それとタロジロ兄弟なのでパックとして一緒に狩りもして助け合えたのではないかと思う。

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タロの尻
タロジロの2匹はその後も南極基地で勤務、ジロは翌年7月越冬中に昭和基地で死亡、タロはその後4年余を南極基地ですごして、1961年5月に帰国、こちらの植物園で老後を過ごしたそうです。1970年8月11日、14歳7ヶ月老衰で天寿を全うしました。
去年の12月にジロさんを観た時に何の気なしにタロさんに会いに行こうと思う、って書いてから、一度は肉薄したものの会えんかったりして(笑)やっと辿りつけました。

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この植物園で過ごしていたタロの写真も展示されています。
すごいな、タロ。

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南極学術探検隊 樺太犬訓練所
稚内にあった訓練所の看板や写真などが多数展示されている。
非常に興味深いです。

というわけで、恋しかったタロさんに逢えて大大満足だったんですが、
タロさんも霞むほどこの博物館はすごい展示がたくさんあるんです。
その大目玉の1つがこちら

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エゾオオカミの剥製
1890年に絶滅、現存する剥製はこの2頭だけです。ほんとうにここでしかみることができません。
エゾオオカミはアメリカ人エドウィン・ダンによるエゾオオカミ駆除計画でなんとたったの20年で絶滅に追いやられた。ダンはたしかに近代農法や獣医学で”すばらしい”功績ものこしているが、こうした負の遺産も残している。

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エゾオオカミが絶滅し、エゾジカが増えて困っているので、
ティンバーウルブズを再導入する計画がもちあがっているらしい、、。
ああ、ニホンオオカミやエゾオオカミが生きていたらなぁ、(涙)。

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エゾオオカミだけでなく、ニホンカワウソやミユビゲラなど絶滅種やレッドリストの剥製もたくさん見る事ができます。というのも、珍しいから集めたのではなくて130年以上の通常の資料収集をした結果だそうです。この博物館が出来た当時はエゾオオカミは駆除対象だったと、、。
”あの”ブラキストン博士が収集した鳥類標本や研究成果も展示されていて鼻血ブーです。
北海道では250種の鳥を観察することが出来るそうですが、こちらの博物館では1877年の創設以来鳥類標本の収集保存を続けていて、現在12000点の標本を所蔵しているそうです。しかも、コモンな鳥(スズメやシジュウカラ)なども100年前、50年前の剥製が現存するので時代変化なども追えるところが非常にすばらしいです(もちろん全部展示されていません)

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ここで3日ぐらい過ごしたいです(笑)
出たくない、出たく無いけど、樟脳の匂いで頭痛がしてきたので一時退去。

IMG_9925.jpg

ほんとーーーーに色んな意味で素晴らしい施設です。
こちら筋に興味のある人ならきっときっと大満足確約。
で、大満足脳みそ大満腹で博物館を出た後に向かった先でまたものすごくショックをうけたのだった、、
つづく。
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Comment

No title

古いガラスって味がありますよね
タロさん、そこに居たんですね
エゾオオカミのこわい顔
その他のはく製もたくさんあって
興奮しますね~
北海道行事あれば、ぜひ訪れたいです

ロンゲのオヤジさん

コメントありがとうございます
本当に味ありますよね!!!←手焼きガラス
タロさん、ここに居たんですよ〜〜〜〜、しかもこちらで余生を過ごしていたんですわ。もう感動で涙がでました。
エゾオオカミも世界にこの2体しか剥製が現存していません。超稀少です、大興奮です。建築物も面白いのでオヤジさんにはさらに興味ポイント大やとおもいます。涼しくて絶景ツーコースも多いんでライダーさんに人気だそうですわ(ぐふふ)。

No title

南極物語!
もう始まってすぐ、犬たちがおいて行かれる場面で
号泣した記憶があります・・・。
その後、犬が死んでは泣き、観測所の人と再会するところでも
泣き・・・・
ずっと泣いていた映画です。
タロさん、北海道で余生をすごしたんですね。
ぷりぷりのお尻が可愛い♪

狼、さすがに精悍な顔ですね。
20年で絶滅とは・・・・。絶句です。
これこそ、本当に取り返しのつかないことですよね・・・。

No title

わ~!めっちゃ興味ある!
写真見てるだけでも
興奮してきます(笑)
南極物語、映画見ました。
リメイク版も!
あんな過酷な環境でよくぞ生き残ってくれた。
タロさん余生は北海道で
のんびり暮らせたんですね。


No title

人間は勝手ですなぁ、可哀想な犬達。
それにしても、相変わらずマニアックですねぇ。

リクさん

コメントありがとうございます
もう色んな場面で色んな涙を流すんです→南極物語
いやほんとに小学生の時に南極探検隊に入ろうと思っていた時期がありまして(あはははは)私なら犬と一緒に残るとかアホなことを考えていました。ま、小学生にややこしことは解らないですからねぇ(笑)。
余生を過ごすタロさんのマッタリした写真にこれまたチョークしました。
20年で絶滅、ま、あちこちで国を出たコンカーたちがやっちらかしたわけでエゾオオカミたちだけが被害にあったわけではないんですが、島というのは天然の天敵が存在せずに生き残る確率も高くなる反面、人間の手がはいると一網打尽ですわ。特に所謂アメリカ人とかもともとアメリカ大陸在所の人間ではないのでその土地と程よく共存するという歴史がないですからねぇ、難しいんでしょうねぇ。

ふくねえさん

コメントありがとうございます
めちゃめちゃ興奮しました!!ほんま再訪できてよかったです。
それに樺太犬訓練所の資料も閲覧できるのが嬉しいですわ。
南極物語、ほんまに感動しますよねぇ。私、DVDもってます(笑)
ジロの子供達も帰国(立派にソリ犬になったらしい)、それにタロも帰国後子をつくったでタロジロの子孫がけっこうたくさん暮らしているようです。南極で殉死した樺太犬たちも彼岸から見守っていてくれることでしょう。嬉しい話ですよねぇ。

無楽斎さん

コメントありがとうございます
まぁ、あの状況下でまだまだ運搬手段もナニな時代だったことですし、天候だけでなく技術力資金力政治力といろんなものが、、、。外来種を自然に解き放つことはできないという考えがすでにあったことは素晴らしいとは思います。南極は固有希少種がたくさん存在しますし、学術探検隊が生態系のバランスを崩す要因をつくるなんぞ言語道断。犬は可哀想ですがあの時はあの判断がベストだったのでしょう、人間は死んでないですし(人死が出るとプロジェクト中止になる可能性高い)、シロ子と子どもたちは助かってますし、引き上げる前にせめてプットダウンしようとしたらしいのですが、天候が更に悪化して基地に戻る事さえできなかったようです、残して去らなければならない隊員さんたちの心を思うといたたまれないですわ。
え?北海道といえばタロでしょう!南極物語の聖地です♪べたですよ。
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