カマキリは大雪を知っていた
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昨日は暖かかった(ガタ比)
偏頭痛もギリッギリのところでかわせたとおもう。
まだまだ油断できないが。
道路の通行ゾーンの雪はかなり減った、
ただし、
どけて積まれた部分はそのままてんこ盛りではある。
これは仕方ない。
洗濯干し場フィーダーにとうとう3羽のヒヨが現れて
ボスだったメジロが追われて、
あんまり食えなくなっている様子。
窓を開けて、私がそばで見ていると
ヒヨは寄ってこれずに、ジロ&ガラたちがたっぷり食えるが
窓を閉めた途端に追われまくる様子がすりガラス越しに見える。
ていうか、毎年ヒヨドリは君臨していたのに
今年は近くにおりながら来なかったのが珍しかったんだが、
まあ、近所の実のなる木が豊作だったので、
うちの小さなメンコゼリーと有田みかんは
プライオリティ低かったんだろう。
年末年始の大雪で実物が落ちたか食えなくなったか
テリトリーが崩壊したかで、
縄張り分布にアップデートがあったんやろうねぇ。
スズメの数も5割増しぐらいになりました。
しかし、出す食べ物のクオリティもクオンティティも
同じ。
強いものがたくさん食べるという、
至ってシンプルなセオリー通りになっている。
見ていると、ちょっと頭のいいのは
雑な食べ方をするヒヨが落とす位置で待っていたり、
色々と考えてるようだ。
日々変化する環境にアジャストしていく姿は
すばらしいと思う。
さて
ブxクXフで100円だったという
2003年出版とはいえ
100円ちゅうのが非常に申し訳なくなる面白い本だった
酒井與喜夫『カマキリは大雪を知っていた』
大地からの”天気信号”を聴く
面白かった!1963年の三八豪雪の様子と写真、雪国に多くある民間伝承の紹介に始まり、あとはカマキリの卵嚢の話です。調査の装備や苦労なども書かれていて、なんとも民間感溢れる語り口が新潟らしくて興味深い。データは非常に面白く読み応えあるので、こういう系統のフィールドワークが好きな人は一読の価値あり。
著者は新潟のシチズンサイエンティストでフルタイムジョブの傍、カマキリの卵嚢を使った積雪予測の研究論文でPhDを取得されているらしい。
カマキリの卵ノウによる最大積雪深予測の可能性1994
民間伝承がとてもツボだった
気になるところだけ、まとめ
・イカの豊漁年は少雪(新潟)
・親子グマが出ると雪が早い(福井)
・シカの鳴かない年は大雪
・サルが早く里に出る年は雪が早い(新潟)
・リスが餌を早く探すと大雪(新潟)
・ネズミの作物被害が多く、多量貯食する年は大雪
・ネズミが早く土中に隠れると大雪(新潟)
・早秋、ネズミが騒ぐ年は多雪(新潟)
・カエルの土中冬眠位置が深いと大雪、浅いと少雪
・カエルが人家で冬眠すると大雪
・カマキリが枝の下側へ巣を作ると大雪
・カマキリの卵が高いところにあると大雪
・ミミズが地上にたくさん出てくる年は大雪
・スズメなどの小鳥が夕方遅くに餌を漁ると大雪
・ツバメが早く渡る年は大雪
・カモメの大群が早く来ると早雪
・鳥が南方に飛ぶと雪(長野)
・鳥が群れて乱れて鳴けば雪(長野)
・鳥が高いところに巣を作れば大雪(中部)
・モズが餌を高い枝に刺すと大雪
あと、新潟に残る植物系の伝承
・クリの葉が早く落ちると早雪
・ヤツデの開花が早いと早雪
・返り花(返り咲の花)が多い年は大雪
・キノコが早く出ると大雪
・ツバキの蕾が葉の陰にできる年は大雪
・ツバキ、サザンカの花が下向きに咲く年は大雪
・ミョウガの多い年は大雪
なにか、混ざってややこしくなっている天気予知ことわざや災害予知ことわざもありますが、なるほど、そういう紐付けもされがちなのが理解しやすいものが多く、また地域の特色があって面白い。
突然、高速で大量に積もるとほんと難儀な雪
実は先月の12月22日に鳥屋野潟公園でも
カマキリの卵嚢を探す動画が公開されております。
カマキリの卵を探せ!
シーリングについた卵嚢が!!
まさかこの大雪の予言の動画だったのか?!
面白い動画がたくさんアップされているので、
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