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きのふはけふのストーリー

Beautiful things don't ask for attention.

あるごりずむ

Posted by jube on   6 


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いやはや、おもろかった!!恐ろしい勢いで読み進んでしまいました。

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ユヴァル・ノア・ハラリ著 柴田裕之訳
『ホモ・デウス:テクノロジーとサピエンスの未来』
Yuval Noah Harari "HOMO DEUS: A Brief History of Tomorrow"
前のサピエンス全史も大概おもろかったが、個人的にはこちらのほうが好きです。ハラリが挙げていく例はほとんどが見聞きしたことがある話だが、それらをテーマにそってエビデンスとして並べられると非常に説得力があって魅力的に感じる。積み木、レンガ、レゴで何かを作る人のような。一つ一つのブロックは誰でもみたことがあるアレ、でも組み立て方によっていろんなものになるというタイプ。やっぱりコレもってくるか、という例もあれば、そこでそれ?!って面白いものもあり、それこそ普通に日本で成長していく過程で義務教育やら義務でない教育やらで学ぶ事は、人生を生きていく上でどういう必要性があるのか?という事に気付かせてくれる。基本ものすごく客観的でフェアではあるがイスラエル人故に出て来るんであろう筋が見えるところもあり、それがまた面白さに感じる。
 結局のところ、インディビジュアルちゅうのはなんなんか。”私””あなた”というのはなんなのか?という問いがなんどもなんども心に浮かぶ。ホモサピエンスはどこへ向かうのか?神のように(Homo Deus)なるのを目指してるんか、そうなるとアニミズムが血に流れるニッポン原住民には出てきにくい考え方のようにも感じないこともない。
 下巻、右脳と左脳、経験する自己と物語る自己がとても面白くて引き込まれて行く。AIの台頭でなにが起こるか、というここ数十年のトピックが蒸し返されて行く。特に、”無用者階級”のセクションで、知能が高く意識を持たないアルゴリズムが登場した後、厖大な数の余剰人員をどうするか?という問題が取り上げられるが、使われるボキャブラリーが結構センセーショナルで目が醒める。p157『二一世紀には、私たちは新しい巨大な非労働者階級の誕生を目の当たりにするかもしれない。経済的価値や政治的価値、さらには芸術的価値さえ持たない人々、社会の繁栄と力と華々しさに何の貢献もしない人々だ。この「無用者階級」は失業しているだけではない。雇用不能なのだ。』怖いねぇ。ほんま、なんか流されるように生きている自分に鞭を打たれたような気がした。
>1 生き物は本当にアルゴリズムにすぎないのか?そして、生命は本当にデータ処理にすぎないのか?
>2 知能と意識のどちらの方が価値があるのか
>3 意識は持たないものの高度な知能を備えたアルゴリズムが、私たちが自分自身を知るよりもよく私たちのことを知るようになったとき、社会や政治や日常生活はどうなるのか?
確かに読了後もずっと気になり続けると思う。



上巻で動物と人間を分けるものはなんなのか?というシームで出てくる、2匹のカプチンモンキー(フサオマキザル)の実験。
2匹の猿に同じ仕事をさせ、同じキュウリを与えると2匹とも満足して食べ続ける。が、途中で隣のサルにだけ超好物の甘いブドウを与える。隣でブドウをもらっているのを見た後にキュウリを与えられた猿の行動に会場は爆笑しているが、不公平に対するリアクションは非常に興味深い。今まで食べていたキュウリを食べずにぶつける。
こういう情動、ちゅうのも高度なアルゴリズムで生活集団の社会的メカニズムを反映している。アンフェアな出来事に対して、進化に与えられたアルゴリズムが起動し、身体中にアドレナリンやテストステロンがみなぎり、血沸き、叫び、主張する。猿は与えられたきゅうりを食べずにぶつける事で、短期的には空腹になり損になるかもしれないが、長期的には独りで割を食う事が回避でき元が取れるということになる。オファーを大人しく受け入れる個体は原始的な社会では生き延びることができなかったためだ。てなことを読んでみると、確かに主張する関西人よりも、我慢強い東北人が割りを食っているように思うが、現代ではそれでも死ぬこともなければ子孫を残せるために、それなりに情動にバラエティが生まれているのかとも思う。



チンパンジーと人間の違いは物語を信じることができるかどうか、とハラルは言う。
チンパンジーに「チンパンジーは死ぬとチンパンジー天国に行き、てんこ盛りのバナナを食うことができます。だから、そのバナナを今私にください」と説得することはできない。でも、人間はそげな嘘を信じることができる。
といっても、一神教の世界で生きてている人は信じやすいやろうけどねぇ。世界のほとんどの場所で現在共通で信用されているのが”通貨”という物語。ハラルの筋でいうと”道徳”というのも、”物語”であるし、すべてがコンビンシブルな物語なんやろねぇ。

アルゴリズムか、、。おもろいねぇ。

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jube

Welcome to all my guests. I am a serious birder , bird ringer and nature enthusiast that loves Birds, mammals, Nature, Books, movies, arts, and New England Patriots

6 Comments

ロンゲのオヤジ says..."No title"
神仏信じるのは人だけなんですね
納得です
2018.12.02 19:04 | URL | #jsYRjXfs [edit]
リク says..."No title"
哲学でもあり、宗教でもあり・・・・
自分が無用者階級に振り分けられそうで・・ドキドキですよ。
自分の政治的・経済的・芸術的価値って・・・なんだろう???
2018.12.02 20:35 | URL | #- [edit]
jube says..."ロンゲのオヤジさん"
コメントありがとうございました
もちろんこの著作での意見として、神仏の物語はホモサピエンスの創造という観点で書かれているわけですので、他の意見もあるでしょうが、私はものすごく理解しやすく同意しやすい展開で納得しやすかったです。ゴチゴチの一神教信者からすると悪の本かもしれません(あははははは)
2018.12.03 07:50 | URL | #t5k9YYEY [edit]
jube says..."リクさん"
コメントありがとうございます
私もドキドキしました。自分にカツが入りましたわ(冷や汗)
元留学生ちゃんなどゆかりの人が”帰省”してくれるって本当に嬉しいですよね!いかに良いホストファミリーかが伝わってきて、ほっこりしました♪リクくんもホストご苦労様です。
2018.12.03 07:54 | URL | #t5k9YYEY [edit]
m_tomo27 says..."No title"
ご無沙汰しております
興味深い本の紹介ありがとうございます、ぜひとも読んでみたいです。
アルゴリズム
ちゃんと考えたことなかったけど・・・おもしろいですねぇー
2018.12.06 21:07 | URL | #- [edit]
jube says..."m_tomo27さん"
コメントありがとうございます
ご無沙汰しております
前作のサピエンス全史から4冊一気読みをおススメします。
面白いですよ〜〜〜。
2018.12.07 07:34 | URL | #t5k9YYEY [edit]

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