柳都新潟・古町花街たてものめぐり
柳都新潟・古町花街イベントに参加しています。
三業会館です。ものすごく昭和40年代のビル。当時こういうタイルを貼るのがはやりました。
芸妓さんのお稽古を見た後、花街(かがい)へくりだします。
今回は一般公開されていない建物の内部も見せてもらえることになっていて、大興奮です。
古町花街は歩いてもとても楽しい町
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内部を一般公開していない建物が多いですが、外をみて歩くだけでもとても楽しいです。あまりまだ知られていないコアな新潟が楽しめます。観光におすすめ。
美や古(現在休業中)
茶屋建築で内部は3棟の建物が1つに繋がった型になっていて、3世帯住宅風、風呂はないが出入り口やトイレも個別に設けられていてお客さん同士が全く顔をあわさんで済むようになってます。お運びさんが通る専用通路はあるが客は使わない、というか間違って通り抜けないような差をつけた通路になっているのが面白い。無粋な「関係者以外立ち入り禁止」札なんかつけてません。玄関は戦前で波状に開いた塀の無双窓もおしゃれ。内部はかなり改装されていて、冷暖房歩く音も響かないようにカーペットが敷き込まれています。お茶屋さんは場所を提供するだけで料理は仕出し。よって、所謂貸し会場的なスペースになっている。雰囲気がものすごく密談に向いてる感じよ(笑)。
悪代官「そちも悪よよぅ、越後屋」とか言うてそう。
あ!越後ってここやん!!今気付いた(遅いって)
とまぁ、そんなムーディな茶屋の一室で見るからに真面目そうな新潟大学教授の爽やかなレクチャーを聞きました。オモロかったけどねぇ、しかもちょうどノって来たところで世話役さんのマキがはいりまして(笑)、その後は職員さんによる建築物の説明。かなりヤングなアイドル系のお兄さんで緊張しまくってました。これまた初々しい感じ。ま、なんにせよ美や古ロケではもっと越後屋な感じのほうが似合うんではなかろうか、それともこのハズし感がナウなヤングにバカウケなのか(ぶっ)。
美や古に向かって右隣の有明(ありあけ)
明治40年創業、建物はティピカルな料亭タイプ。明治38年築、奥は昭和3年に増築したもの。東新通から古町通まで建物が繋がっている。曲面仕上げの上げ裏が目を引く。
こちらは美や古と六軒小路を挟んで左の市山邸
先ほど三業会館でご挨拶された日本舞踊市山流家元の自宅兼稽古場。二階には躍り舞台があるそうです。これは玄関の引き戸の透かし彫り。
矢羽の形で目地に女竹を使っている目隠し板もとても洒落ている。
さすが。
鍋茶屋
ほかの参加者がまだなんかしている間、外に出て鍋茶屋さんを見る。最近はブライダルでも人気だそうだ。2階建て部分までは明治43年築、三階は昭和13年の建築で7棟が国登録有形文化財、江戸末期1846年創業の老舗料亭。200畳の大広間や洋館部もあり新潟市内のオープンハウスでよく見る日本家屋と洋館がドッキングなタイプです。近代和風建築の贅をこらした座敷が11室、かなりでっかいので1ブロックすべて鍋茶屋、白壁のつづく通りは”鍋茶屋通り”と呼ばれている。
鍋茶屋さんは要予約です。ちなみに鍋茶屋さんの敷地内に鍋茶屋”光琳”という郷土料理のランチ店のようなお店がありまして、低予算予約無しでプチ鍋茶屋体験ができます。VIPオヤジ2人とここのメニューを眺めながら、うわっ安っ、と驚いたんでありました(笑)。名前だけは轟いていたので吉兆さん値段かなーと思てたんですわ(ここだけの話ですが)。くそー知らんかった。チョイ前にものすごく行き当たりばったりの観光で予約する時間がなくて往生こいたのにー。今度はここにしようっと。色々有意義な情報も入手、かなり嬉しいです。
川辰仲
当時新潟芸妓のトップスター川辰仲ひろ子さんが鍋茶屋さんに見込まれて専属になり、鍋茶屋専属置屋を開業していた建物。昭和初期の建築。写真、玄関の説明をしてくれている川辰仲の娘さん(芸妓さんではない)。建物見学は説明つきツアーのみ要予約。
ものすごくギャルギャルしいというか、乙女な建築で耳をすませば待機中の芸妓さんたちのキャピキャピした黄色い声が聞こえてくるような心持ちになります。床は松が使われておりました。
建物についてのツアーだったので建築物の説明ばかりでしたが、折角親族の方が説明されるんやから、初代さんのエピソードが聞けると面白いのになぁ、と思う。芸妓さんて家庭ではどんな生活をされてるんでしょうねぇ。なんとなく芸能人みたいな感じかと思うんですが、どうやろか。
長くなったのでまたつづく、次はお茶!
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