20茅野諏訪探訪・最終回
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茅野諏訪探訪その20・最終回
松本市立考古博物館
松本城からアルプス公園までは3.5KM 車約10分
アルプス公園から考古博物館まで約10KM 30分
松本城から直接考古博物館へ向かうと約7キロ20分
弘法山古墳、中山遺跡、エリ穴遺跡などの出土品を中心に松本市内の古墳・遺跡の出土品を所蔵しています。
こちらの目玉はやはりエリ穴遺跡(縄文後ー晩期)出土のイヤリングなどの装飾品。そして長方形の土版になった人のアミュレットかタリスマンのような護符のような品。まさにエジプトとかヒッタイトとかのアミュレットと同じような感じでワクワクします。ていうか、このイヤリング(ピアス)の美しさ!!耳元のおしゃれって縄文時代から変わらんセンスよね。技術とマテリアルがちょい進化したけどねぇ。
土偶たちもたくさん展示されていて
女鳥羽川遺跡(縄文後期)
2Dタイプの土偶の完成度の高さに心奪われます。
平たい、、
坪ノ内遺跡(縄文中期後葉)
眉毛が繋がったフリダカーロな感じの要望が目立つ。もしかしたら眉毛状につなげたアート眉毛(刺青)だったりして。
子供の興味を惹きつけようというコンセプトのようで、
背の中途半端に高い年寄りの女性には辛い高さの展示です。下の方の覗き穴のんとか見るの不可能(膝と腰が悪いのでしゃがまれへんし)。
目の前にお宝が展示されているのに見られない悲しさよ、、。
生妻遺跡の出土品は岡谷市で観た壺を持つ妊婦の土偶と同じポージングです。木の実を拾いが妊婦の仕事の一つだったのかもしれない。
兎にも角にもこの展示方法、さらに薄暗いところに穴の中だけ煌々とライトが当てられていて、眩しすぎて何も見えず。とりあえず写真に撮っても真っ黒けになったので露出を変えて撮ってみた。やっぱりなにがなにやらわからない。私の目がちょっと明るすぎるのに弱いタイプなので、かなり悲しかったです。
土器は約5,000年前から4,000年前の縄文中期
このコーナーの前半では、縄文時代中期の土器
同じ中期でも前半と後半で様式に変化が見られるのがよく分かるような展示がなされていてとてもイイ。
松本平を中心によく出土されている唐草文系縄文土器がたっぷりと展示されていて萌える。
この文様なんぞはプリンスのシンボルマークみたいですよねぇ、現代でもそのまま通用するデザインです。おしゃれですな。
勾玉の精度もすばらしい。
やっぱりこの辺には審美眼の磨かれた人々やかなりのアーティストたちがコミュニティを築いていたように見受けられる。
縄文時代だけでなく、弥生時代の土器や
古墳時代古墳からの出土品も多数展示されている。
そして、奈良平安時代の中央(近畿)との関係や、松本市出土の実物の海老錠や奈良三彩緑釉、硯などが展示されています。ちなみにそちらの展示品はレプリカの海老錠がかけられていて、外さなければ見られない仕掛けになっている(簡単に開錠します)のが可愛い。
本物の縄文土器のかけらや黒曜石が触り放題です。
ていうか、、縄文土器とかこの程度の扱いなところがすごいですねぇ、、。何十年か後にここで土器を無茶に触った小学児童なんかが孫を持つ頃には「おばあちゃんが子供の頃には縄文式土器なんかは子供でもさわっていいぐらいの扱いだったのよ〜」ってことになっているかもしれない。そんな70年後ぐらいには土器から縄文人のDNAサンプルが廉価で簡単に抽出できるような機材ができていて、考古学資料は誰もが素手で触ってDNAコンタミしたらあかんって方向になっているかもしれない、、。と、土器のかけらをいじくりながら妄想にふけりました。だいたいプログラムで一欠片入力したら全体像が簡単に割り出せるようになっているかもしれんしね。そんなソフトあったらええねぇ。
ハンズオンコーナーでは石器を使ってクッキングとか
縄文土器模様を描く(粘土で)とか色々と面白いアクティビティがありました。
ていうか、、これって私が普段クルミを割っているのとほぼ同じような感じです(爆)
館員さんは若くて美人だったし、優しくて色々丁寧に教えてくれるし、いやはや、面白かったです。私的スーパーおすすめデステネーションです。
さて、これにて茅野諏訪探訪本編番外編お開きです。
今回、諏訪湖を中心にお諏訪さまと縄文をテーマに数日間みっちりと勉強してきました。
いやはや、縄文時代長期にわたって繁栄しただけあって、素晴らしい品々、そして各地のデザインの方向性や嗜好、流行的な柄、時間軸と平面軸と部族軸、そして何が神様だったのかというとこらへんの信仰とか祈りとか生活とか色々と考えさせられましたわ。なんせメンタリーに豊かだったと思います。イイねぇ。
いや〜〜、今回の旅もとても面白かったです。特に茅野は断念した場所も多々あるのでまた再チャレンジしたいです!
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